親戚や友人が引っ越しをしたり、新築を建てたり、お店を開店した際はお祝いを贈りたいですよね。しかしせっかく贈ったとしても使われなかったり、いらないと思われたら悲しいです。そこで今回は人気の引っ越し・新築・開店祝いや金額相場について紹介します!
引っ越し・新築・開店祝いの選び方や意味合いの違いとは?
家やお店など建物に関するお祝いには、「引っ越し祝い」「新築祝い」「開店祝い」があります。これらの選び方や意味合いをご存知でしょうか。まずは、これらの選び方と意味合いをご紹介します。
引っ越し祝いと新築祝いの違いを紹介
「引っ越し祝い」と「新築祝い」は、どちらも住居に関わるお祝いですが、建物が新築か中古かによって変わります。文字の通り「引っ越し祝い」は引っ越しをした方へ、「新築祝い」は建物を新しく建てた方へのお祝いです。
マンションを購入した方にはどうしたら良いのかと迷う方もいるでしょう。マンションを購入した場合、新築のマンションを購入して引っ越したのであれば「新築祝い」を贈りましょう。中古マンションや中古住宅を購入した場合は、「引っ越し祝い」を贈ります。
また、賃貸住宅から賃貸住宅へ引っ越した場合も「引っ越し祝い」を贈ります。さらに「新築祝い」は、住居としての建物だけでなく、新たにオフィスや店舗を建てたことをお祝いする場合にも用います。
火を連想させるものや家を傷つけるものはNG
「引っ越し祝い」も「新築祝い」もどちらも建物に関するお祝いであるため、火を連想させるストーブやトースターなど実用的な品物ですが贈り物としては不向きです。赤い色のものも火を連想させるため避けましょう。
壁掛けの時計や絵画など、壁に掛けて飾らなければならない建物を傷つけるものは、インテリアとしては魅力的ですが、壁を傷つけることを強要するような贈り物なので避けましょう。
さらに、玄関マットなどのように足で踏んで使うものは、相手を踏みつけるという意味になるため、特に目上の方への贈り物としてはマナー違反になります。
引っ越し・新築・開店祝いを贈るタイミングとは?
何事も、タイミングは大切なポイントであると同時に難しいポイントです。引っ越し・新築・開店祝いを贈るタイミングをご紹介します。
引っ越し祝いを贈るタイミング
引っ越し祝いを贈るタイミングは、引っ越しをした先である新居のお披露目会に招かれた時です。その場合は、お祝いを持参して参加しましょう。お披露目会が行われない場合や参加しない場合は、引っ越すことを聞いてから1か月以内を目安に贈りましょう。
たとえ1か月以内に贈れなかった場合は、遅くとも2か月以内には贈るようにしましょう。
新築祝いを贈るタイミング
新築祝いを贈るタイミングは、新築の住居に入居してから1か月から2か月した頃を目安にしましょう。入居直後でも問題は無いのですが、新居の完成直後は引っ越しの片付けや手続きなど何かと忙しいため、避けたほうが良いでしょう。
新築した住居のお披露目会に招かれた場合は、出席する際に持参しましょう。持参できない大きさの贈り物の場合は、お披露目会の前日までには届くように手配しておきましょう。
お披露目会当日までに新築祝いの品の手配が間に合わなかった場合は、お披露目会の当日には菓子折りを持参し、家主には後日お祝いをお届けする旨を伝えます。
開店祝いを贈るタイミング
開店祝いを贈るタイミングは、開店する前日に店舗に届くように贈りましょう。開店祝いは早すぎてはいけません。開店前は荷物の搬入や開店準備などで店舗はごった返します。また、準備におわれて相手が不在のことも多いからです。
突然お祝いを贈って驚かせたい気持ちもわかりますが、開店準備で忙しい相手のことを考えると、事前に受取が可能な日時を確認することをおすすめします。また、グランドオープンする前にプレオープンやレセプションを行う場合は、その前日に贈りましょう。
引っ越し・新築・開店祝いの金額相場とは?
「引っ越し祝い」や「新築祝い」、「開店祝い」の金額は、相手との関係性によって左右します。ここからは、それぞれの金額相場をご紹介します。
引っ越し祝いの贈り物の金額相場
引っ越し祝いの贈り物の金額は、兄弟や親戚の場合は1万円から3万円、友人や職場の同僚の場合は5千円から1万円が相場です。贈る相手が職場の上司の場合は、同僚と連名で贈ることもあります。
相場はあくまでも目安です。特に親しくしている方には、相場以上のお祝いをする場合もあります。
新築祝いの贈り物の金額相場
新築祝いの贈り物の金額相場は、兄弟や親戚の場合は1万円から3万円、友人や職場の同僚の場合は5千円から1万円が相場です。親戚や友人の場合は、付き合いの距離感はさまざまです。あまり付き合いの無い方に高額なお祝いを贈ると、相手を困らせてしまいます。
お祝いの金額を決める際は、相手との関係性だけでなく距離感も加味しましょう。
開店祝いの贈り物の金額相場
開店祝いの贈り物の金額相場は、誰に贈るのかで変わります。友人であれば1万円、取引先などビジネスであれば2万円以上、なじみのお店であればお店とお客という関係性のため開店祝いは不要ですが、お祝いの気持ちを伝えたいのであれば3千円程度が相場です。
親戚への開店祝いであれば3万円が相場ですが、近しい親戚ならば5万円から10万円のお祝いをする場合もあります。
人気の引っ越し・新築・開店祝いとは?
相手に喜んでもらえる引っ越し祝いや新築祝い、開店祝いを贈るには、どのような贈り物の人気があるのかを知っておく必要があります。ここからは、人気のプレゼントをご紹介します。
引っ越し祝いの人気プレゼントを紹介
引っ越し祝いの贈り物として人気のプレゼントは、高級調味料などといったいくつあっても困らない品物です。エスプレッソマシーンや加湿器など、なくても困らないから自分では買わないけれどあったら嬉しい家電製品も人気です。
高級調味料であれば5千円程度、家電製品であれば1万円程度の金額で見つけることができます。3万円程度であれば、人気ブランドの家電製品を贈ることも可能です。
新築祝いの人気プレゼントを紹介
新築祝いの贈り物として人気のプレゼントは、新居を彩るお花です。ヨーロッパでは魔除けの意味があるリースは新築祝いにピッタリです。また、玄関やリビングに飾りやすいフラワーボックスも人気です。5千円から1万円の贈り物としてもおすすめです。
ドライフラワーはお見舞いなどの贈り物としては不向きですが、新築祝いとしては人気があります。生花よりも長持ちすることや水やりなどのお世話が不要な点も人気の理由です。予算に応じて選べる点も人気のポイントです。
開店祝いの人気プレゼントを紹介
開店祝いの贈り物として人気のプレゼントは、お店の開店を華やかに彩るお花です。胡蝶蘭やスタンドに活けられたお花は大きさにもよりますが1万円以上するため、予算に合わせて大きさを決めることができます。
ガラス瓶のハーバリウムは長期間楽しめることや3千円程度のものも多くあるため、なじみ客からお店への開店祝いとして人気です。
引っ越し・新築・開店祝いの熨斗(のし)の書き方とは?
贈り物をする際にはつきものの熨斗(のし)ですが、書き方をご存知でしょうか。熨斗(のし)が必要なことは知っていても、どのように書くのかまでは知らないという方も多いものです。ここからは、引っ越し祝いや新築祝い、開店祝いの熨斗(のし)の書き方をご紹介します。
そもそも熨斗(のし)ってなに?
そもそも熨斗(のし)というのはどのようなものであるか知らない方も多いのではないでしょうか。熨斗(のし)の歴史は2千年も昔にさかのぼり、伊勢神宮の献上品として奉納された熨斗鮑が由来となっています。熨斗鮑は、鮑を伸ばして乾燥させた保存食です。
鮑は、不老長寿の薬とも言われるほど長寿をもたらす食べ物であることから、縁起物であり長寿の象徴としてお祝い事には欠かせないものでした。贈答品に添えられていた熨斗鮑が黄色い紙で代用されたり、印刷されたりと簡略化され現在の形となりました。
熨斗(のし)と水引が印刷された紙を「熨斗(のし)紙」と呼びます。引っ越し祝いや新築祝い、開店祝いに使われる水引の結び方は、蝶結びです。これは、何度でもほどいて結びなおすことができることから、何度あってもめでたいお祝い事に使用します。
引っ越し祝いの熨斗(のし)の書き方
引っ越し祝いの熨斗(のし)紙の書き方は、蝶結びされた水引にかからないように、のし上に「御引越御祝」と書き、のし下に苗字を書きます。
昇進や栄転が理由で引っ越しをする場合は「御栄転御祝」や単に「御祝」とすることもできます。気を付けなければならないのは、おめでたい転勤では無い場合です。その場合は「御餞別」と書きましょう。
新築祝いの熨斗(のし)の書き方
新築祝いの熨斗紙の書き方は、蝶結びされた水引にかからないように、のし上に「新築御祝」や「祝御新築」、「御新築祝」、「御新築御祝」と書きます。のし下には、のし上に文字よりも少し小さい文字で苗字を書きます。
開店祝いの熨斗(のし)の書き方
開店祝いの熨斗(のし)紙の書き方は、蝶結びされた水引にかからないように、のし上に「開店御祝」や「祝御開店」と書きます。のし下にはのし上の文字よりも少し小さい文字でフルネームを書くのが一般的です。ただし、贈る相手が年下の場合は、苗字だけでも構いません。
喜ばれる引っ越し・新築・開店祝いを贈ろう!
社会人の常識として引っ越し祝いや新築祝い、開店祝いの違いを把握することは大切です。ポイントやマナーを押さえた贈り物を選び、喜んでもらえる引っ越し祝いや新築祝い、開店祝いを贈りましょう。