親や友人、おじいちゃん、おばあちゃんが入院した場合お見舞いに行きますよね。その時にどんなお見舞いギフトを持っていくべきなのか迷う方は多いのではないでしょうか?そこで今回は人気のお見舞いギフトやお見舞いの際のマナーやタブーについても紹介します!
自宅療養や入院しているところへお見舞いに行く際のマナーとは?
怪我や病気で休んでいる知人をお見舞いしたいけど、お見舞いのマナーがわからない人は多いのではないでしょうか。ここではお見舞いで守るべきルールについて解説しましょう。
事前に伝えておこう!突然訪問することは良くない
入院や自宅療養をしている人にお見舞いをする場合は、メールや電話で必ずお見舞いする日時を伝えましょう。病気の状態によっては面会が出来ない場合もあります。病気の人は弱っている姿を見せたくないと思うことが多いのです。
また入院している場合は面会時間が決まっていて、自宅療養の場合はご家族の都合があります。長時間の検査をする場合もあるので、面会できない時もあるのです。必ずアポを取ってからお見舞いをしましょう。
相手のことを考えて面会は短時間にしましょう
お見舞いの面会時間はできるだけ短くしましょう。15~20分程度が望ましいです。怪我や病気の人は会話だけでも体の負担になりますし、親しい間柄でも向こうから帰って欲しいとは言い出しづらいものです。
また病院の病室が個室ではない場合は他の患者さんもいるので、より短めに済ませた方が良いですね。
相手が睡眠中だったときは起こさずに帰りましょう
お見舞いに行ったら相手が睡眠中だったということはあります。その場合は起こしたりせずに、お見舞いの品を預けて帰りましょう。病院で付き添いがいない場合は、ナースステーションが預かってくれます。
またお見舞いに来る人が多い場合は、誰が来たのかわからなくなるかもしれません。そうならないために、お見舞いの品に自分の署名をしたメッセージカードを付けておくと良いでしょう。
面会中の会話や発言にも注意をしましょう
お見舞いでは話す内容にも注意しましょう。無理をせずに療養してしっかり治して欲しいと言う気持ちを伝えるのが一番です。早く退院して欲しいといったような焦らせることは言わないようにしましょう。
また世間話をするのも良いですが、死や苦痛を連想させるような悼ましい事件の話などは避けましょう。
お見舞いギフトの金額相場とは?人気のお見舞い品とは?
お見舞いのマナーについてはわかりましたが、ではお見舞いの品はどのような物を選んだらよいのでしょうか。ここで具体的に説明しましょう。
お見舞い相手との関係によって相場は異なる
見舞い品にかけるお金の相場はお見舞いをする相手との関係で異なります。相手が友人の場合は3,000円から5,000円が相場です。親のお見舞いならば1万円から数万円と相場は高くなります。会社の同僚や取引先なら5,000円から1万円の品を用意しましょう。
なお最近は現物ではなく、お見舞いギフトカードやお見舞いギフトブック を渡す場合があります。その場合は額面が、4(死)・6(無)・9(苦)といった数字にならないようにしましょう。
お菓子やゼリーなど小腹を満たせるものは大人気!
お菓子はお見舞い品の定番です。ただし病気の人でも食べられるように1つが小さくて柔らかい物が良いでしょう。その中でもゼリーは噛まずに食べられて消化も良いのでおすすめです。香りが強すぎるものは避けましょう。
なお癌などの重い病気の人の場合、少しのお菓子すら全く食べられないケースがあります。そのような人にお菓子を渡すのはマイナスにしかならないので、お見舞いのアポを取る時に食事の可否について尋ねておくと良いでしょう。
フルーツはお見舞いギフトの大定番!
フルーツはお見舞いの品としては人気に思えるのですが、実はタブーとされています。保存が効かず香りも強く、食べるのに手間がかかる、アレルギーの問題があるなど、実はお見舞いの品としては不向きなのです。病院ではフルーツの持ち込みをNGにしている所もあります。
ただしフルーツの加工品なら問題ありません。ドライフルーツやフルーツジュース、変り種ではフルーツピクルスといった品なら、お菓子と同じ感覚で手軽に食べられて、保存も効きます。相手に美味しいフルーツを食べて欲しい場合は、このような加工品を選ぶと良いですね。
お花は特に女性に喜ばれるが注意が必要!
お花はお見舞いの品としては大定番に思えます。しかし生花は生もので香りが強く、活けるために花瓶を用意する手間もかかります。花粉アレルギーの問題もあって、フルーツと同様の理由で生花もお見舞い品には向いていません。
そこで生花の代わりにプリザーブドフラワーと言われる、特殊加工で水分を抜いて枯れなくなった花が人気となっています。ケースに入っていて置くだけで良く、水を与えたりと言った手間も不要なのでご迷惑になりません。お花が好きな女性にはきっと喜ばれることでしょう。
タオルやティッシュなどの日用品は隠れ人気品!
タオルやティッシュなどの日用品は意外と喜ばれます。入院生活ではそういった日用品が必要になるので、実用性が高いため歓迎されるのです。またタオルやティッシュは病を水に流すという意味から、縁起物としての価値もあります。
最近は特殊な製法により、マシュマロやケーキのスポンジのようなとても柔らかいタオルが登場しています。そういった品をお見舞いに贈ればきっと喜んでもらえるでしょう。
漫画や小説などひまつぶしに使えるものも喜ばれる!
入院をしていると、どうしても時間をもてあまします。そういった人に漫画や小説といった本を贈れば喜ばれるでしょう。子供であれば「クマの郵便屋さん」のような絵本、男性の大人でも少年漫画の全巻セットを贈れば、懐かしさを感じてもらえるでしょう。
本をすでに病室に沢山持ち込んでいそうな人の場合は、特製のしおりやブックカバーを贈ると良いでしょう。書店で無料でもらえる紙のしおりではなく、革製や真鍮製のしおりを贈られると、読書にもハリがでてくることでしょう。
お見舞いギフトを渡す際の熨斗(のし)の書き方とは?
日本で人に贈り物をする時は、熨斗(のし)をつけるのが作法と言われています。熨斗(のし)はどのように付けたらよいのでしょうか。まず熨斗(のし)とは何かというところから説明しましょう。
そもそも熨斗(のし)とはなに?
熨斗(のし)の起源は奈良時代、天皇に献上する引き伸ばした干しアワビを「のしアワビ」と呼んだのが始まりです。以降、贈り物をする時にのしアワビを添えるようになりました。戦後になってアワビが入手困難となったため紙で代用するようになり、今の形になったのです。
熨斗(のし)は紙に描かれているリボンのような水引きの事だと思っている人が多いですが、そうではなく実はその右上に描かれている飾りが、のしアワビの代用の熨斗(のし)なのです。
一般的にお見舞いギフトに熨斗(のし)はつけない
実はお見舞いの品には熨斗(のし)は付けないのが普通です。その理由は先に説明したように、熨斗(のし)には引き伸ばすという意味があるからです。病気を伸ばす、入院を伸ばすという意味にとれるため、縁起が悪いので熨斗(のし)を付けないようになりました。
つまり、お見舞い品にかける紙には、水引の右上にある飾りが無い物を使うということです。
お見舞いギフトの表書きは「御見舞」が一般的
お見舞いの品にかける紙には、「御見舞」と書くのが一般的です。または「御伺」や「祈 御全快」でもかまいません。なお退院した後に贈る場合は「祝 御退院」、完治した後は「祝 御全快」と書きます。
お見舞いギフトの水引は「結び切り」か水引なし
お見舞いの品にかける紙は熨斗は無しにしますが、水引はあっても無くても構いません。ただし水引がある場合は、結び切りの水引が描かれた紙を使用します。
結び切りは固結びのためほどきにくくなっていることで、「もう二度と繰り返さない」と言う意味があります。だからお見舞いで使用するのです。なお蝶結びの水切りは簡単にほどけるため、何度あっても嬉しいという意味があります。そのためおめでたい慶事の贈り物に使用されます。
お見舞いギフトに関するタブーとは?
お見舞いで贈る品物について多くのことがわかりましたが、しかしまだ避けるべきタブーがあるのです。それについて順を追って説明しましょう。
縁起が良くないものは渡さない
縁起が悪いためお見舞いで渡すべきではない物もあります。ハンカチは昔は手巾と言いましたが、これには手切れと言う意味があるので避けるべきです。また櫛は「苦・死」という音なのでこれもタブーです。
花を贈る場合は、白・青・紫の色はお悔やみで使われる色なので避けて、明るい色の花を贈りましょう。不幸の意味がある菊やシクラメンや椿も避けます。切り花の数は4・9・13といった不吉な数字にならないようにしましょう。
臭いが強いものも良くない
入院している人に何かを贈る場合、個室ならいいのですが相部屋の場合は臭いに気を遣う必要があります。花の良い香りでも苦手だと思う人もいるでしょう。フルーツも同様で、同室の人がアレルギーを持っていると問題になります。
そもそもお見舞をしないほうが良い場合もある
お見舞いに行かない方がいいケースもあります。相手の病気が重い場合や、手術の日の前後、入院期間が2~3日と短い、病気の姿を見られなくないといった場合は行かない方が良いでしょう。また新型コロナウイルスに感染した人には当然会うことはできません。
お見舞いに行くにしても、子供連れは避けるべきです。子供は騒いで他の患者の方に迷惑をかける可能性があります。まだ子供はウイルスを保有している可能性が大人より高い傾向があります。相手が子供の顔をどうしても見たいという場合でもない限りは、避けましょう。
新型コロナウイルスにかかった人へのお見舞いとは?
新型コロナウイルスの感染拡大が続く昨今、知人がコロナに感染したと言う人もいることでしょう。そう言った場合、どのようにお見舞いをすればよいのでしょうか。
新型コロナウイルスの患者のお見舞いはできない
新型コロナウイルスは感染力がとても強く、決定的な治療法も予防するワクチンも存在しません。そのためコロナで陽性になった人には会うことはできないのです。残念ですが、コロナを一日も早く収束させるためにも、我慢をしましょう。
お見舞いメールサービスのある病院もある
新型コロナウイルスの患者を診ている病院の中には、お見舞いメールサービスを行っている所があります。ネットの病院のサイトからお見舞いのメッセージを入力すると、病院が内容を確認して、患者に印刷して渡してくれます。
知人が隔離されている状況で連絡が取れない場合は、そういったサービスを是非活用しましょう。
タブーに気をつけながらお見舞い品を渡そう!
お見舞いギフトについて解説しましたが、ご理解頂けましたでしょうか。病気の人のお見舞いには意外とタブーが多いと感じられるかもしれませんが、一番大切なのは思いやりの心です。タブーを恐れすぎず、大切な人に真心のこもったお見舞いの品を贈ってあげましょう。